石原都知事が公道レースをしないというなら…ホンダがコメント

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石原都知事が公道レースをしないというなら…ホンダがコメント
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三宅島モーターサイクルフェスティバルを巡って、石原都知事と国内メーカーとの間で続いている舌戦に、これで終止符が打たれるのか。

石原都知事は、11月の定例会見で「記事を載せたら、ぜったいに広告を出さないと言い渡している。こんな汚いやり方ってあるか」とぶち上げたが、名指しされたホンダがこんなことを言っている。

「ホンダがイベントを妨害しているというのは事実無根。遺憾だ。我々は、終始一貫して石原都知事が公道レースを標榜している限りは協力しないと言い続けているだけで、何も変わっていない。しかし、石原都知事が将来においても公道レースをしないとおっしゃるなら、ホンダとして協力することは考えられる」(同社広報部)

同社が受け入れられないのは、昨年7月の石原氏の発言だ。会見の中で「(出場選手は)危険を覚悟でやっている。そこに人間のおもしろさ、意味がある」と語った点だという。

「都知事は命をかけてチャレンジしているというが、安全性に対する考え方が食い違ったので協力できないと申し上げた。公道レースを標榜する以上、協力できない」(ホンダ広報部)

この時、確かに石原都知事は08年のイベントでは「公道レースをやる」と語っている。しかし、2年にわたって実施された三宅島モーターサイクルフェスティバルは、白バイがイベントを交通管理し、首都高速のバイク隊が先導し、主催者が制限時速を測定するという徹底した安全第一主義がとられた。とても公道レースをやろうという雰囲気ではない。

三宅村の住民の一人が「モーターサイクルフェスティバルのオートバイより、トライアスロンの自転車のほうが速い」と笑うほどだ。

同じオートバイメーカーでも、ハーレーダビッドソン、BMW、ドゥカティなど海外オートバイメーカーは、将来公道レースに参加するかどうかは別として、現状のイベントには意義があると参加し続けている。

三宅島は今も噴火災害の爪痕に苦しんでいる。このイベントが始まったのも、もとはと言えば三宅島復興の一助とするためだ。

公道レースという理想を掲げる石原氏に、ホンダはこだわり続ける。だが、現実は公道レースからどんどん離れている。来年、三宅島モーターサイクルフェスティバルが開催されると、イベントは3年目だ。理想と現実の一致が必要な時期に差し掛かっている。

《中島みなみ》

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