富士通、ユーディナデバイスの持株を住友電工に売却

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住友電気工業と富士通は、折半出資会社であるユーディナデバイスの発行済株式で、富士通が保有する50%を住友電工に売却することで基本合意した。

ユーディナデバイスは、住友電工と富士通との折半出資会社として2004年4月に発足し、光デバイスと電子デバイスの幅広い化合物半導体デバイス製品を開発から製造販売までを一貫して行っている。同社が強みとしていたハイエンド製品のコモディティ化など、市場環境の変化スピードが加速し、事業基盤強化の必要性が増していた。

一方、住友電工の光デバイス・光トランシーバ事業を取り巻く環境は、顧客である通信機器メーカーの統合、これに伴う光コンポーネントメーカー同士の合併・買収などが加速した結果、一層の価格競争力の強化が求められるとともに、技術革新のスピードが増すなか、従来以上に迅速・的確な新製品の開発や市場投入が重要になっている。

また、光デバイス・光トランシーバおよび電子デバイス製品は、海外でのFTTHサービスの拡大、国内における次世代ネットワークやWiMAXの進展など、今後市場の伸長が予想され、グループ全体として効率的な事業運営が必要だ。

こうした情勢から、統一したガバナンスの下で、ユーディナデバイスに積極的に経営資源を投入し、経営基盤の強化を図るとともに、両社の経営資源を一体運営することで、新製品の開発・市場投入の加速化、品質・コスト競争力、販売力の強化などのシナジー効果を発揮し、光デバイス・光トランシーバ、電子デバイス事業、住友電工グループの事業基盤強化が図れると判断した。

富士通グループとしては、これまで通りユーディナデバイスとの密接な関係を維持しながら、化合物半導体デバイス製品を活かして、富士通の光モジュールやワイヤレスシステムなどのビジネスの発展を図るとしている。

《レスポンス編集部》

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