解雇予定のモトローラ研究所員が替え歌ビデオ…買ってくれ!

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解雇予定のモトローラ研究所員が替え歌ビデオ…買ってくれ!
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フランスのモトローラ研究開発センターに勤務する解雇予定のスタッフらが、有名ポップスの変え歌ビデオを次々と動画共有サイトで公開し、話題となっている。

制作しているのはフランス西部レンヌにあるモトローラ社研究開発センターのエンジニアたち。彼らの研究所は約15年前に携帯電話などの開発集団として活動開始後、2005年にモトローラ傘下となった。現在140人のエンジニアが勤務しているが、モトローラ側から研究所の閉鎖を通告された。

解雇されることになった彼らは、自分たちの手で研究所の新オーナー探しを開始。専用ホームページを作成して買い取り手を募ると同時に、11月頃から替え歌ビデオを制作して『ユーチューブ』上で公開し始めた。

当初はヴィレッジピープルの『YMCA』や、マイケル・ジャクソンの『スリラー』のカラオケをバックに「今夜すぐに俺たちを買ってくれ!」とスタッフが歌い、画面には替え歌の歌詞テロップを出す程度のものだった。

しかし12月11日に公開された最新作では、スタッフが1960 - 70年代フランス歌謡界を代表する歌手クロード・フランソワに扮し、1974年の大ヒット曲『涙の電話』(Le telephone pleure)の替え歌を熱唱している。

原曲は離婚した元妻を電話口に出してもらうべく、受話器に出た幼い娘に頼むという歌詞。対して、モトローラのフランソワ風人物は研究所の買い手を探して電話をかけ、懇願するという筋だ。「電話=携帯電話」「涙=研究所閉鎖」を掛けたものである。

撮影は音響実験室など、通常の研究施設では撮影禁止であろう所内施設で行なわれている。エンディングでは他の研究員も背後に出演している。動画共有サイトの感想欄には多いときには1時間に6件の書き込みがあり、すでに「がんばれ」「君たちの幸運を祈る」といったコメントを見ることができる。

もちろん彼らの訴えは真剣なものだろうが、悪化する雇用情勢を伝える深刻なニュースが続く中、しばしの笑いを提供する話題として注目を浴びているようだ。これを機会にエンジニアたちに芸能界から声がかかれば、それはそれで良いかもしれない。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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