【デトロイトモーターショー09】トヨタ プリウス 新型…ハイブリッドシステムが大幅進化

自動車 ニューモデル モーターショー
【デトロイトモーターショー09】トヨタ プリウス 新型…ハイブリッドシステムが大幅進化
【デトロイトモーターショー09】トヨタ プリウス 新型…ハイブリッドシステムが大幅進化 全 9 枚 拡大写真

トヨタは12日、新型『プリウス』を初公開した。ハイブリッドシステムはコンポーネントの約90%を新規開発。エンジンも1.5リットルから1.8リットルとなり、高速走行時の燃費が引き上げられた。
 
エンジン排気量の拡大は大きなニュース。現行型は1.5リットル直4を搭載しているが、排気量が小さいために、高速走行時にエンジン回転数が高くなり、燃費が悪化するという弱点を抱えていた。
 
新型では排気量を300cc引き上げ、1.8リットル直4のアトキンソンサイクルとした。エンジン単体の最大出力は98ps、最大トルクは14.5kgm。現行の1.5リットルよりも22ps、3.3kgmのパワーアップを実現した。高速走行時のエンジン回転数は低くなり、それが燃費の改善につながっている。
 
モーターも性能アップ。最大出力は80ps、最大トルクは21.2kgm。最大出力は12ps引き上げられた。2次電池は現行と同じくニッケル水素バッテリーを搭載。トヨタは「エンジンとモーターを合わせた出力は、2.4リットルガソリンエンジン並み」と説明している。
 
米国仕様の燃費は50mpg(約21.25km/リットル)。現行の46mpg(約19.55km/リットル)に対して、約9%の燃費向上を果たした計算だ。トランスミッションはCVT、駆動方式はFFである。
 
ハイブリッドシステムは約90%の機構を新開発。トランスアクスルを軽量化し、トルクロスを約20%減らしたほか、小型化したインバーターには新しい冷却システムを導入。モーター、インバーター、トランスアクスルは約20%軽くなっているという。回生ブレーキのチューニングも見直された。
 
新型は3つの走行モードを持つ。「EVドライブモード」はモーターだけで走行し、ゼロエミッションを実現。「パワーモード」はスポーティなエンジン特性となり、「エコモード」では燃費志向の走りとなる。
 
排出ガス性能に関しては、電気式ウォーターポンプや新EGRを採用。とくにコールドスタート時に排出ガス中の有害物質削減に成功した。米国ではSULEV基準に合致する排出ガス性能を達成している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る