昭和電工、カーボンナノチューブを大分コンビナートで量産へ

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昭和電工は、樹脂複合材分野向けに最適の製品設計を行ったカーボンナノチューブ「VGCF-X」の量産設備を大分コンビナート内に建設すると発表した。

同社独自の触媒技術と長年培ってきた合成技術により開発したVGCF-Xは、世界最高水準の導電性能と分散性を持つカーボンナノチューブで、従来から使用されているカーボンブラックやカーボンファイバーの5分の1から10分の1の添加で樹脂に同等の導電性を安定して付与することが可能となった。VGCF-Xの特性は、半導体の生産現場のほか、自動車分野での樹脂製品や塗料用途でも好評で、今後も需要が拡大する見通し。
 
量産設備は、同社大分コンビナート内に建設することで、コンビナートの既存ユーティリティーを活用し、世界最高レベルのコスト競争力を持つ生産体制を構築する。3月に着工、2010年初めに操業開始する。生産能力は年間400トン。
 
一方、同社は今回の量産の決定に伴って、カーボンナノチューブの複合材分野で材料・用途などに関する多数の特許をもつ米国ハイペリオン社とクロスライセンス契約を締結した。

《レスポンス編集部》

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