BMWグループのMINIは19日、『クラブマン』に新グレードの「ワン」を追加した。英国での価格は1万3290ポンド(約173万円)からというコストパフォーマンスの高さが魅力だ。
ワンはMINIのハッチバックと同じく、クラブマンの入門グレードに位置づけられる。大きな違いはエンジンで、「クーパーS」が1.6リットル直4ターボ(175ps)、「クーパー」が1.6リットル直4(120ps)を搭載するのに対して、「ワン」は1.4リットル直4(95ps)を積む。
トランスミッションはショートストロークの6速MTとマニュアル操作ができる6速ATを用意。アイドリングストップ機能や回生ブレーキを装備した効果もあって、欧州複合モード燃費は18.5km/リットル、CO2排出量は130g/kmと優れた環境性能をマークする。
外観はホイールが専用デザインとなるほか、シルバーとブラックのボディカラーを選ぶとCピラーがボディ同色仕上げとなる。内装はトリムを変更。サスペンションの設定には手を加えていないので、ゴーカート感覚のハンドリングは健在だ。
英国での価格は1万3290ポンド(約173万円)で、ひとつ上級のクーパーの1万4515ポンド(約189万円)に対して、日本円で16万円価格を抑えた。英国では今年1月からMINI全車にエアコンが標準化され、価格が上昇しているが、それを考慮しても、コストパフォーマンスは高い。
英国ではすでに予約受付をスタートしており、3月28日からデリバリー開始予定。実車は3月3日からのジュネーブモーターショーで正式公開される。