日本鉄鋼連盟は、2008年の鉄鋼生産状況を発表した。それによると、粗鋼生産量は前年比1.2%減の1億1874万tとなり、史上3番目に多い生産量だった。
粗鋼生産量は年後半に自動車や電機向けが落ち込み低迷したたものの、年初から夏ごろまで順調だったことから、小幅なマイナスにとどまった。
銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産はいずれも前年を下回った。銑鉄生産は8617万1000t、同0.7%減となり、7年振りのマイナスとなった。粗鋼生産は1億1873万8000tで、同1.2%減となり、3年ぶりのマイナスとなったものの、2007年、1973年に次ぐ史上3番目の水準だった。
炉別生産では、転炉鋼が8923万8000トンと前年比微減だったほか、電炉鋼が2949万9000t、同4.7%減となり、電炉鋼比率は前年比1.0ポイント低下の24.8%となった。
鋼種別では普通鋼が9256万4000t、同1.6%減だった。特殊鋼は2617万3000t、同0.2%増となり、特殊鋼生産は7年連続で過去最高記録を更新した。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は1億0608万7000t、同2.0%減となったが、史上2番目の水準だった。このうち、特殊鋼熱間圧延鋼材は7年連続で過去最高を更新した。