ひきずり事故、殺人罪での起訴は見送り

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昨年12月、大阪府泉佐野市内で発生した死亡ひきずり事件について、大阪地検堺支部は23日、クルマを運転していた28歳の男を傷害致死罪で起訴した。警察は殺人容疑で逮捕しているが、検察は「殺意の立証が難しい」として、殺人罪適用を見送った。

問題の事件は2008年12月30日の午後7時45分ごろ発生している。泉佐野市下瓦屋付近の市道を走行していた軽乗用車が路外に逸脱し、道路右側にある民家のコンクリート外壁に衝突した。クルマは中破。車外から運転席に半身を乗り入れた状態だった30歳の男性が死亡。運転していた28歳の男も頭部打撲の軽傷を負っている。

運転していた男は現場から約1km離れたところにある飲食店駐車場で、出会い系サイトで知り合った女子高校生と待ち合わせしていたが、女子高生ではなく死亡した男性が現れた。男性は運転席のガラスを殴打し、「出て来い」などと脅した。男性は車内に半身を乗り入れてきたため、暴行を恐れた男はクルマを急発進。以後は蛇行などを繰り返し、最終的に壁へクルマを衝突させたという。

警察は「未必の殺意が生じていた」として殺人容疑で逮捕したが、男と待ち合わせしていた女子高校生が出会い系サイトに「男と金銭のトラブルが生じた」という内容の書き込みを行い、男性はこれを見て行動を起こした可能性が高いことや、男が「カネを取られると思い、恐怖を感じた」などと繰り返して供述していることから、「緊急回避的な意味で逃げ出した可能性が高く、殺意の立証が難しい」と判断。殺人罪での起訴は断念し、傷害致死罪で起訴した。

《石田真一》

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