1月29日深夜、静岡県熱海市内の国道135号で、原付バイクに乗った少年2人に職務質問しようとした警官が、このバイクにはねられて重傷を負う事件が起きた。バイクはそのまま逃走したが、警察は翌30日に出頭してきた17歳の少年を逮捕している。
静岡県警・熱海署によると、事件が起きたのは1月29日の午後11時ごろ。熱海市下多賀付近の国道135号をパトロールしていた同署地域課の34歳巡査長が2台の原付バイクを発見。側道で抑止して職務質問しようとしたところ、このうち1台が加速。巡査長に衝突した。
巡査長はバイクと衝突して転倒。鎖骨を骨折する重傷を負ったが、衝突したバイクを運転していた少年は一緒にいたもう1台のバイクに同乗して逃走した。警察では重傷ひき逃げと公務執行妨害事件として捜査を開始。現場に放置されたバイクから運転者の特定を進めていた。
翌30日になって同署へ17歳の少年2人が出頭。このうちの1人がひき逃げを認めたため、自動車運転過失致傷と道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の容疑で逮捕した。もう1人についても公務執行妨害容疑で事情を聞いている。調べに対して少年は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しているようだ。