【ジュネーブモーターショー09】史上最強のアストンマーチン…V12ヴァンテージ

自動車 ニューモデル モーターショー
【ジュネーブモーターショー09】史上最強のアストンマーチン…V12ヴァンテージ
【ジュネーブモーターショー09】史上最強のアストンマーチン…V12ヴァンテージ 全 2 枚 拡大写真

アストンマーチンは4日、『V12ヴァンテージ』を発表した。6.0リットルV12(517ps、58.1kgm)を搭載し、0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は305km/hの性能を発揮。アストンマーチン95年の歴史において、最強のパフォーマンスを誇る。

アストンマーチンは2007年12月、同社のデザインスタジオでコンセプトカー、『V12ヴァンテージRS』をプレスに披露。2ドア、2シーターの「ヴァンテージ」シリーズの頂点に立つフラッグシップスポーツカーは、そこから1年あまりで市販仕様が登場した。

ベースは『V8ヴァンテージ』。しかし、エンジンは4.7リットルV8(426ps、47.9kgm)から6.0リットルV12に変わり、最大出力517ps/6500rpm、最大トルク58.1kgm/5750rpmを発生する。

このV12はV8よりも単体重量が100kg重い。しかし、シャシーやボディにアルミやカーボンを多用することで、車重はV8比で50kg増の1680kgに抑えられた。エンジンはフロントミッドシップに搭載され、前後重量バランスは51対49と理想的な数値を実現する。

トランスミッションは6速MTで、0-100km/h加速4.2秒、最高速度305km/hという圧倒的なパフォーマンスを備える。エンジン特性は「ノーマル」、「スポーツ」の2モードが切り替え可能で、スポーツを選択すると、スロットルレスポンスが鋭くなり、排気音もスポーティに変化。DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)には、サーキット専用の「トラックモード」が付く。

ブレーキはカーボンセラミックタイプで、ローター径は前398mm、後ろ360mm。キャリパーはフロント6ピストン、リア4ピストン。タイヤはピレリ製「P-ZEROコルサ」で、前255/35ZR19、後ろ295/30ZR19サイズが装着される。

外観はエンジン冷却性能を高めるボンネットのエアアウトレットと、テールランプに組み込まれるLEDがV12ヴァンテージの専用アイテム。レース参戦から得られたノウハウは、リアのカーボン製ディフューザーなどのエアロパーツに生かされている。

V12ヴァンテージは、3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで価格とともに正式発表され、欧州では今年7 - 9月に発売される予定。アストンマーチンは「手作業による生産過程が多いため、年産台数は300 - 500台程度に限られる」と語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  4. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る