【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機

自動車 ニューモデル 新型車
【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機
【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機 全 6 枚 拡大写真
7
フェラーリと最終契約

デザインを進める上で留意しなければならないのは、日本での車検取得が絶対条件なので、基本骨格をベース車の『F430』から変更できない点だ。シャシー回りやフロントウインドウと周辺の骨格、ヘッドランプ位置は変えられないのである。

1か月間で何とかまとめ上げたが、そうしたハードポイントを維持してさらに先進的なフォルムにするのは至難の技であって、F430の完成度の高さを改めて思い知らされた。ちなみにこのときの私のレンダリングは参考としてフェラーリに送られている。

だがその直後、事態は平松にとって好転し、フィオラバンティが契約に合意しピニンファリーナによるプロジェクト進行が無くなったのだ。そして07年8月末に、最終デザインのプレゼンテーションがマラネロで行われることになった。

最終デザインは、07年5月のミーティングで平松が選んだスケッチを基に開発が進められており、F430よりもかなりシャープな印象で、平松の心をときめかせた。このときリアコンビネーションランプが円形4灯だったのを2灯に変更することで合意し、フェラーリとの間で最終的に正式な契約が交わされたのである。

-- 続く -- 驚異的なカロッツェリアの技術力

  1. «
  2. 1
  3. 2

《荒川健》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 軽キャン人気継続も新型キャブコン登場で話題…キャンピングカーランキング 5月
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る