【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機

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【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機
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フェラーリと最終契約

デザインを進める上で留意しなければならないのは、日本での車検取得が絶対条件なので、基本骨格をベース車の『F430』から変更できない点だ。シャシー回りやフロントウインドウと周辺の骨格、ヘッドランプ位置は変えられないのである。

1か月間で何とかまとめ上げたが、そうしたハードポイントを維持してさらに先進的なフォルムにするのは至難の技であって、F430の完成度の高さを改めて思い知らされた。ちなみにこのときの私のレンダリングは参考としてフェラーリに送られている。

だがその直後、事態は平松にとって好転し、フィオラバンティが契約に合意しピニンファリーナによるプロジェクト進行が無くなったのだ。そして07年8月末に、最終デザインのプレゼンテーションがマラネロで行われることになった。

最終デザインは、07年5月のミーティングで平松が選んだスケッチを基に開発が進められており、F430よりもかなりシャープな印象で、平松の心をときめかせた。このときリアコンビネーションランプが円形4灯だったのを2灯に変更することで合意し、フェラーリとの間で最終的に正式な契約が交わされたのである。

-- 続く -- 驚異的なカロッツェリアの技術力

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《荒川健》

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