【ジュネーブモーターショー09】BMWアルピナ、20年ぶりのレース仕様車

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【ジュネーブモーターショー09】BMWアルピナ、20年ぶりのレース仕様車
【ジュネーブモーターショー09】BMWアルピナ、20年ぶりのレース仕様車 全 6 枚 拡大写真

ドイツのアルピナ社は5日、『B6GT3』を発表した。FIA・GT3選手権に参戦するために開発されたレース専用車で、BMW『6シリーズ』がベースになっている。

アルピナ社は1961年に創業。BMWのチューニングを行う小さな会社だったが、1964年にはその実力がBMW本社に認められ、BMW公認チューナーに。そして、1983年には、ドイツ政府から自動車メーカーとしての承認も受けた。アルピナの新車には、BMWのメーカー保証が適用されるのだ。

アルピナの歴史はモータースポーツと密接な関係がある。1968年には欧州ツーリングカー選手権に参戦。ジャッキー・イクスやニキ・ラウダなどの名ドライバーをそろえ、1970年には同選手権のタイトルを獲得する。その後もDTM(ドイツツーリングカー選手権)をはじめ、多くのレースで栄冠を手にするが、1988年、市販車の生産に専念するために、モータースポーツから撤退した。

約20年ぶりのレース復帰となるアルピナは、欧州のFIA・GT3選手権にターゲットを絞り、マシンを開発。ベース車はBMW『6シリーズ』で、大型リアウイングなど迫力のエアロパーツが装着された。エンジンはBMW製4.4リットルV8にスーパーチャージャーを追加したもので、最大出力530ps、最大トルク73.9kgmを発生する。

トランスミッションは6速シーケンシャル。内装材や快適装備は取り払われ、車重は1350kgに抑えられた。この結果、B6GT3は0-100km/h加速3.9秒、最高速度285km/hのパフォーマンスを獲得。タイヤはミシュラン製の18インチで、アルミホイールはアルピナの伝統、20本スポークが装着される。

B6GT3は3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで披露された後、レース関係者に販売開始。欧州GT3選手権では、フェラーリやポルシェ、アストンマーチンの強力なライバルとなりそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る