大同メタル、米国子会社を解散へ

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大同メタル工業は、海外連結子会社である大同メタルベルフォンテン(DMB)と、DMBの持株会社大同メタルアメリカ(DMAC)をそれぞれ解散すると発表した。

DMBは2005年の設立後、主要販売先の破綻などに見舞われ業績が低迷、その後高効率化設備の導入など、再建に取り組んできた。特に、昨年の夏以降、現地での労働生産性の向上施策や大同メタルからの生産効率化・品質向上に向けた支援を実施し、昨年後半は改善の兆しも見え、2008年12月期は前期より赤字幅が2億円程度改善する見込みとなった。
 
しかし、昨年の秋以降の世界的な自動車販売不振、特に米国自動車販売の急激な落込みにより、DMBの2009年受注見込みは、前年比40〜45%減になることが予想され、市場の早期回復の見込みも不透明な状況にある。2006年に策定した業績回復へ向けたプランの販売計画から予想を超える需要の落込みが顕著になったことにより、業績の悪化が避けられない状況となった。大同メタルの業績も急激に悪化しているため、DMBを清算する。
 
2009年6月に製造を停止した場合のDMBの年間経常損失は1110万米ドル、清算に伴う諸経費支出が650万米ドル、清算に伴う資産処分損失が2430万米ドル、合計で4190万米ドルの損失を見込んでいる。
 
一方、DMBの持株会社であるDMACも同時に清算する。

《レスポンス編集部》

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