今年の自動車アセスメント公開試験は、ダイハツ『ムーヴコンテ』を使い、オフセット衝突が行われている。2003年に自動車事故対策機構(NASVA)が発足して以降、公開試験では普通乗用車ばかりが使われてきたが、今回は初めて軽乗用車がその対象となった。
車体が大きく、衝突時に衝撃を吸収する部分(エンジンコンパートメント)も比較的大きな普通乗用車と違い、軽乗用車はこの部分が小さい。車重が軽いとはいえ、衝突時の衝撃吸収をどのように行うのかに関心が集まる。
滑走開始からバリア衝突までが約20秒。死角になっている部分から飛び出してくるので、衝突前に目視できる時間はわずか2秒ほどだ。衝突時の衝撃で高く飛び上がるのが印象的だった。
試験の結果は今年春の公表を待たなくてはならないが、ドアも片手で開放可能だし、車室内も十分な空間が確保されていたように見えた。「軽乗用車は小さいから危ない」という評価は、過去のものとなったようだ。