欧州新車販売は27%の大幅減…1月実績

自動車 ビジネス 企業動向
欧州新車販売は27%の大幅減…1月実績
欧州新車販売は27%の大幅減…1月実績 全 6 枚 拡大写真

ACEA(欧州自動車工業会)は13日、1月の欧州全域(EU+EFTA全28か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は95万8500台で前年同月比は27%減。9か月連続で前年実績を下回るとともに、1月としては過去20年で最悪の減少率となった。

欧州5大市場はすべて前年割れ。ドイツは前年同月比14.2%減の18万9385台、フランスは7.9%減の14万9372台、イタリアは32.6%減の15万7418台、英国は30.9%減の11万2087台、スペインは41.6%減の5万9385台と、フランスとドイツを除いて30%以上の大幅マイナスとなった。

主要9社の販売実績は、1位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が前年同月比20.1%減の19万9279台をセールス。VWブランドは18.8%減の10万6016台だったが、アウディブランドは『A4』などが売れて、6.1%減の4万6114台とマイナス幅を最小限に食い止めた。

2位のPSAプジョーシトロエンは前年同月比24.8%減の12万8272台。3位のフォードグループ(ボルボを含む)は21.8%減の10万2925台。4位のフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)は26%減の8万3245台。ブランド別では、フィアットとランチアが30%近い落ち込みとなる中、アルファロメオは新型『MiTo』投入の効果によって、2.3%減の7949台と健闘を見せている。

5位のGMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)は前年同月比35.4%減の8万0445台。6位のルノーグループ(ダチアを含む)は33.9%減の7万2038台。『ロガン』のマイナーチェンジ効果で好調だったダチアブランドも、33%減の1万0165台と後退した。

7位のトヨタグループ(レクサスを含む)は前年同月比31.5%減の5万1193台、8位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は30.5%減の4万8218台。9位のBMWグループ(MINIを含む)は32.4%減の4万4065台にとどまった。

このほか、日本メーカーでは、日産が前年同月比25.5%減の2万5359台、ホンダが27%減の1万8836台、マツダが16.7%減の1万8188台、スズキが28.5%減の1万6765台、三菱が41.8%減の6776台といずれも苦戦。韓国メーカーも、ヒュンダイが16.3%減の1万9009台、キアが28.7%減の1万5808台と不振だった。また、ジャガー&ランドローバーは49.2%減の5309台と落ち込んだが、ジャガーブランドは新型『XF』効果で、19.4%増の1988台と躍進している。

2008年の新車販売は欧州が1471万台で、米国の1324万台を上回り、世界最大マーケットに君臨した。しかし、2009年1月は、欧州市場も大幅な落ち込みを記録。中国が世界最大市場となる可能性が現実味を帯びてきた。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る