【春闘09】世界不況下での交渉スタート

自動車 ビジネス 企業動向

自動車メーカー各社の労組は18日、今春闘の要求を会社側に提出し、1か月にわたる労使交渉がスタートした。

上場メーカー10社のうち7社が今年度決算の最終損益で赤字に陥るという、かつてない厳しい経営環境での交渉となる。組合側は業績に連動する一時金は減額の要求としたものの、いわゆる賃金改善分(ベースアップ)については自動車総連の方針に沿って4000円を要求、現下の経営環境では交渉の難航が必至だ。

トヨタ自動車労組は、賃金制度維持分7100円に賃金改善分4000円を加え1万1100円の要求と、昨年の8400円(回答7900円)を大きく上回っている。賃金制度維持分は2年に1度見直すことになっており、昨年の6900円から200円上乗せされた。

一時金は5か月プラス20万円(198万円)と、昨年の要求額である253万円(満額回答)を55万円下回った。単体の営業利益に連動する業績連動分は、同利益が赤字となる見込みのためゼロ要求となっている。

ホンダ労組はベースアップ分としてトヨタと同じ4000円を要求。一時金については5.5か月分(203万6000円)と、昨年の要求6.6か月分(244万4000円)を大幅に下回った。自動車春闘は3月18日に一斉回答の予定。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  4. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  5. 「逆輸入車」がアツい!? 報道で米国トヨタ車に脚光、3列SUV『グランドハイランダー』に国内からも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る