GM、再建計画を提出…ブランド削減

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GMは2月17日、米政府財務省に経営再建計画を提出した。2008年12月の融資の条件として政府に提出を求められていたもの。US市場における商品競争力、燃費性能、排ガス性能、労働コストの競争力の強化・見直しを含み、さらにブランドとモデル数の削減、労働力や販売店の集約にも及ぶ。

再建計画では、US市場の販売台数が1150万 - 1200万台となれば、GMはブレークイーブン(収支トントン)になる。08年12月時点では1250万 - 1300万台としていた。09年の販売台数は08年12月、09年1月の落ち込みから、年間1050万台と予想している。

ブランドの整理については、ハマーを売却または閉鎖(09年5月末までに決定)、サーブを売却、サターンを売却または閉鎖する。US市場でGMはシボレー、キャデラック、ビュイック、GMCをコアブランドとする。ポンティアックは車種を減らしてビュイック-ポンティアック-GMCチャネルを構成する。これらの結果、12年の車種数は08年水準から25%減って36車種になる。

ディーラー数は08年の6246店を12年に4700店、14年に4100店にする。店舗数過剰な大都市圏、都市近郊で大幅に削減する。

代替燃料や次世代パワートレインについて、09 - 12年の期間に積極的に投資する。ハイブリッド車を増やし、シボレー『ボルト』電気自動車の開発を続ける。12年までにハイブリッド車14車種を投入、ラインナップ別で60%に代替燃料仕様を設定する。

生産拠点は2000年から08年までに12か所を閉鎖したが、12年までにさらに14か所を閉鎖する。08年2月時点の計画より5か所増えた。

労働条件については、組合との合意にまだ至っていない。

政府による融資は、09年の市場が予想通り1050万台規模として、225億ドルを要請している。しかし市場の低落が続き09年に950万台、10年に1150万台となると、300億ドルが必要になるとしている。

また10年までに、カナダ、ドイツ、イギリス、タイの政府からも、それぞれの国での業務を維持するために計60億ドルの融資が必要だとしている。

再建計画では破産法についても検討されたが、破産法での再建はリスクが大きく、コストも時間もかかるとされている。

この再建計画が政府に承認されないと、すでに支払済の融資も引き上げられ、破産法の適用となる。

《高木啓》

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