米BMW工場、風力エネルギー利用の研究を開始

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米BMW工場、風力エネルギー利用の研究を開始
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米国のBMWスパータンバーグ工場は17日、風力エネルギー利用の実現化に向け、工場敷地内で研究に着手することを発表した。米国ゴールドリングパワー社とのパートナーシップのもと、BMWは工場敷地内で風速や風向に関するデータを収集し、代替エネルギーとしての利用可能性のアセスメントを行う。

BMW北米の施設マネージャー、ダンカン・シーマンは「世界的に見て、風力は年間30パーセントの割合で利用率が成長しています。特にヨーロッパにおいては広域で使用されている代替エネルギーです。今回のアセスメントは再生可能エネルギーを追求するBMWの姿勢の表れです」と語る。

今回の調査に当たって、約15mの計測タワーが2棟、工場敷地内に設置される。気象研究者が使用する装置とほぼ同型の風速計がそれぞれのタワーに設けられ、風速と風向のデータを収集する。2つのタワーは同じ場所に2週間設置された後、敷地内の別の場所でさらなる風力データ計測のため、移設される。数週間後、収集されたすべてのデータはゴールドリングパワー社によって分析され、その結果がBMWに報告され、実現へ向けて検討される。

現在、BMWスパータンバーグ工場内のエネルギーの63%は、近隣のごみ埋立地から発生したメタンガスを利用している。この2003年から実施されている“Landfill Gas to Energy Project”によって、年間約100万ユーロのエネルギー費用削減が達成されているとしている。

《宮崎壮人》

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