【東京港臨海大橋】長さベイブリッジの2倍! 架設工事始まる

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東京港臨海大橋
東京港臨海大橋 全 9 枚 拡大写真

22日、東京港の中央防波堤外側埋立地の海上で、現在整備が進められている『東京港臨海大橋』の最初の橋桁の海上架設作業が行われた。全長2.9kmにも及ぶこの大橋、今回架設された橋桁だけで、長さ132m×幅21m、重さは大型バス約130台分の1537tと大迫力のスケールだ。

国土交通省東京港湾事務所が整備を進める東京港臨海大橋は、中央防波堤埋立地から海をまたぎ江東区若洲までの全長2.9km(うち海上区間1.6km)を結ぶ長大橋で、海上区間は860mの横浜ベイブリッジの約2倍。この大橋の開通によって、現在開通している大田区城南島臨海トンネルから若洲までの約8kmが「東京港臨海道路」として一本の道路で結ばれることになり、臨海部の物流、東京湾岸道路の混雑もスムーズになることが期待されている。

東京港臨海大橋は羽田空港に隣接しており空域の高さ制限があるため、レインボーブリッジやベイブリッジなどの吊り橋や斜張橋のような高い主塔を必要としない、「トラス橋」と呼ばれる方式が採用された。橋桁部分の部材をいくつもの三角形をつないで組み合わせたもので、構造的に安定性が高いのだという。これにより、最上部の高さは87.8m、桁下の高さは54.6mとなり、十分な空域と航路を確保する。ちなみに桁下は、豪華客船クイーンエリザベス2号が通行することも可能だ。

今回架設された橋桁は千葉県市原市で製作、現場までは長さ95mの台船で海上輸送され、高さ123mもの巨大な3000t吊り起重機船(フローティングクレーン)によって中央防波堤外側埋立地海上の橋脚に設置された。富津市でも橋桁の製作が随時進められており、こちらは若洲側から架設作業が進められる。

橋桁は大きく9つに分けられ、中央防波堤外側埋立地側からは今年3月10日に次の橋桁が架設される予定。9月頃には目玉でもある約6000 - 7000tのトラス部分が、3台の巨大起重機船によって架設される。全線の開通は2011年を目指す。

《宮崎壮人》

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