【ジュネーブモーターショー09】ボルボのエコシリーズ、DRIVe拡大展開

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【ジュネーブモーターショー09】ボルボのエコシリーズ、DRIVe拡大展開
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ボルボは24日、「DRIVeシリーズ」を『V70』『S80』『XC60』『XC70』に設定した。すべてターボディーゼル+MT仕様で、徹底した環境対策を施すことで、クラストップの燃費とCO2排出量を実現している。

DRIVeシリーズは、2008年10月のパリモーターショーで、『C30』『S40』『V50』に投入された。エンジンは1.6リットル直4ターボディーゼル(109ps、24.5kgm)で、アイドリングストップ機能付き。駆動方式はFF、トランスミッションは5速MTのみだ。さらに、空力特性の見直し、低転がり抵抗タイヤの採用などを行い、クラストップの燃費とCO2排出量を達成した。

欧州複合モード燃費とCO2排出量はC30が25.6km/リットル、104g。S40とV50が25km/リットル、107g。とくにC30は、欧州の環境税区分で最も税率が優遇される105g/km以下を満たしている。

このDRIVeシリーズの考え方が、ボルボの上級車種にも導入された。V70とS80にはC30などと同じ1.6リットル直4ターボディーゼル(109ps、24.5kgm)を搭載。駆動方式はFF、トランスミッションは5速MTで、3‐5速のギア比は専用だ。また、燃料噴射を最適化する専用コンピューターも採用。エアロパーツ、低転がり抵抗タイヤ、電動パワーステアリングのチューニング見直し、車高を若干落として高速走行時の揚力を抑えるなど、細かい部分にまで手を加えた。

この結果、欧州複合モード燃費とCO2排出量はV70、S80ともに20.4km/リットル、129gとクラストップレベルの環境性能を実現している。

XC60とXC70は2.4リットル直5ターボディーゼルを搭載。高圧で燃料を噴射する最新のピエゾインジェクターがトピックで、その他はDRIVeシリーズ共通の環境対策が施された。欧州複合モード燃費とCO2排出量はXC60、XC70ともに16.7km/リットル、159gと非常に優秀な数値である。

ボルボのDRIVeシリーズは、3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。すでに欧州で販売されているC30、S40、V50に追加する形で、2010年モデルとして、今年後半に発売される。ボルボは「2年以内に、MTよりも5‐7%効率を高めたAT仕様を開発したい」と、北米や日本市場への投入も視野に入れている様子だ。

《森脇稔》

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