フォードは、ジュネーブモーターショーで『レンジャー』の改良モデルを発表する。エクステリアの変更が、マイナーチェンジの大きなテーマだ。
レンジャーはタイ工場で生産する小型ピックアップトラック。欧州をはじめ、世界100以上の市場で販売されるグローバルモデルだ。マツダ『BT-50』とは兄弟関係にある。
今回のマイナーチェンジでは、フロントマスクが大きく変わった。グリルは太い横バーが目立つメッキタイプで、「RANGER」の文字入り。ヘッドランプとバンパーも新デザインだ。従来型は角張ったイメージが強かったが、新型はモダンな表情を手に入れている。リアはテールランプがクリアレンズ化されたのが識別点だ。
ボディタイプは、シングルキャブ、ダブルキャブ、RAP(リアアクセスパネル)の3仕様。RAPは後部ドアが逆ヒンジで開く観音開きドアで、高い乗降性が得られる。グレードは「XL」「XLT」「リミテッド」「ワイルドトラック」の4種類を用意している。
エンジンは従来どおり、ディーゼル2機種。ともに「デュラトルク」と名づけられたコモンレールのターボディーゼルだ。2.5リットル直4(143ps、33.7kgm)は、欧州複合モード燃費12km/リットル、CO2排出量227g/km。3.0リットル直4(156ps、38.7kgm)は3000kgという高い牽引力を誇る。両ユニットともに1800rpmで最大トルクを発生する設定。トランスミッションは5速MTと5速ATである。
マイナーチェンジを受けたレンジャーは3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。欧州では4月からディーラーに並ぶ予定だ。