鉄道もアイドリングストップを導入…JR四国

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鉄道もアイドリングストップを導入…JR四国
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JR四国は3月14日のダイヤ改正から、環境対策および省エネルギー対策として、同社所有の気動車(ディーゼルカー)を対象にアイドリングストップ(機関停止)を実施すると発表した。

同社は、アイドリングストップ導入による効果を、1か月あたりのCO2排出量で約26tの削減と、ドラム缶約50本分の軽油を節約できると見込んでいる。

対象列車は、「行き先地で30分以上連続して停車時分がある列車、運転途中の駅で10分以上の停車時分がある列車(夜間は除く、1エンジン車両による1両編成の列車およびワンマン列車は除く)」。

対象車両は、2000系、キハ185系、キハ32形式、キハ54形式、1000型、1200型、1500型 (直噴型エンジン搭載車両) で、キハ40、47形式を除く全ての気動車が対象となる。

実施方法については、「該当駅にて乗客の乗降を確認後、速やかにアイドリングをストップ」「エンジン再始動については、概ね発車前の5 - 10分程度を目途に行う」「天候や乗客の状況等により、実施しない場合もある」と同社。

今回のJR四国のように、鉄道会社として全社的にアイドリングストップを実施するのは珍しい。JR各社は自社のアイドリングストップ実施状況についてそれぞれ次のようにコメントしている。

JR北海道は「冬場、列車の終業から始業までの間、駅で夜通しエンジンを動かしていたが、環境を配慮して車両基地内へ移動させてエンジンを停止させるような取り組みを行なっている」という。

またJR西日本は「本年2月から、山陰本線・山口線益田駅(島根県)で折り返す特急列車で40分以上停車する場合、エンジンを停止させている。冷暖房や室内用電気など、乗客へのサービスが損なわれない程度にアイドリングストップに取り組んでいく」とコメント。

JR東日本は、「キハE200形などのディーゼルハイブリッドシステムを採用した車両や、一部の寒冷地の列車で、アイドリングストップを行なっている」と話す。

JR九州の2008年の環境報告書には、6 - 19時の間、終着駅で折り返して発車を待っている列車や、駅で停車中の回送列車を対象に、2008年3月15日からアイドリングストップを実施しているという内容が記されている。

このように、気候や地域の差による取り組みの違いはあるにしろ、自動車業界から始まったアイドリングストップ実施の流れが鉄道業界にも波及していることは確かだ。

《レスポンス編集部》

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