【ジュネーブモーターショー09】ピニンファリーナのEV…正式市販バージョン

自動車 ニューモデル モーターショー
【ジュネーブモーターショー09】ピニンファリーナのEV…正式市販バージョン
【ジュネーブモーターショー09】ピニンファリーナのEV…正式市販バージョン 全 4 枚 拡大写真

ピニンファリーナはジュネーブモーターショーで、『ブルーカー』を発表した。2008年10月のパリモーターショーで初公開した小型EVの市販仕様で、2010年から生産がスタートする。

ピニンファリーナはフェラーリなどのデザインを行うカロッツェリアとして知られるが、EVの開発に積極的に取り組んできた一面も持つ。2008年1月にはフランスのBolloreグループとEVの共同開発で合意。市販に向けた準備を着々と進めてきた。

昨年10月のパリモーターショーでは『Bゼロ』というネーミングだったが、市販バージョンの車名は『ブルーカー』に決定。外観はBゼロとほぼ同じで、特徴的なフロントマスクやブラックアウトしたリアのデザインも継承された。

システムの核となるのが、Bolloreグループが約15年かけて研究開発した「LMP」と呼ばれるリチウムイオンバッテリー。このバッテリーは230Vコンセントから数時間で充電でき、フル充電時には最大250kmを走行できるのが特徴。20万kmという超寿命も誇る。0-60km/h加速6.3秒、最高速130km/hと実用性は文句なし。ボディにはソーラーパネルを装備し、走行中にも充電できるように配慮した。

バッテリーはボディ中心部の床下に搭載。ピニンファリーナは「重心を下げると同時に、ボディ中央に重量物をまとめることで、ハンドリングを向上させた」と語る。ボディは5ドアで、大人4名が乗車できる高い居住性も実現。回生ブレーキも装備しており、エネルギーはウルトラキャパシティに蓄えられる。

ブルーカーは2010年にイタリアのトリノ工場でパイロット生産を開始。2011年に量産体制に入り、ピニンファリーナによると、2015年には年間6万台を生産する計画だという。ピニンファリーナらしくお洒落な雰囲気のEVは、ヨーロッパで受けそうな予感がする。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る