ランドローバー、英国政府の支援で新型車開発

自動車 ニューモデル 新型車
ランドローバー、英国政府の支援で新型車開発
ランドローバー、英国政府の支援で新型車開発 全 13 枚 拡大写真

ランドローバーは11日、英国政府から2700万ポンド(約36億円)の融資を受けて、新型車を開発する計画を明らかにした。新型車は『LRXコンセプト』の市販バージョンとなる。

LRXコンセプトは、2008年1月のデトロイトモーターショーで披露された新世代ランドローバー車。コンパクトなボディに2.0リットル直4ディーゼルハイブリッドを搭載し、欧州複合モード燃費21.3km/リットル、CO2排出量120g/kmという高い環境性能を実現する。

このエコなコンセプトを、英国政府が高く評価したのは想像に難くない。英国政府はランドローバーに対して、2700万ポンド(約36億円)の低利融資を決定。LRXコンセプト市販仕様の開発には、総額約4億ポンド(536億円)が必要といわれるが、インド・タタグループ入りした後でも、世界的な金融危機の影響で資金調達が困難になっていたランドローバーにとっては、渡りに船の出来事だろう。

もちろん、英国政府からの融資条件として、自国の雇用を守るという条件がある。新型車は英国マージーサイド州ヘイルウッド工場で生産する方向で最終調整中。同工場では現在、2000名の従業員が『フリーランダー2』やジャガー『Xタイプ』の生産に携わっている。

ランドローバーのPhil Popham統括責任者は、「ランドローバー60年の歴史において、新型車は最も小型軽量で環境性能が高いモデルとなる」とアピール。新型車はフリーランダー2のシャシーを利用して開発され、早ければ2011年に発売される見込みだ。

ランドローバーは新型車のイメージイラストを1点公表。フロントには「ランドローバー」ではなく「レンジローバー」の文字が見えることから、新型は『レンジローバー』の小型版としてデビューを飾るもようだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
  5. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る