米国トヨタ販売は11日、トヨタとレクサスを合わせたハイブリッド車の累計販売台数が、100万台に到達したと発表した。2000年7月から9年以内で達成したスピード記録である。
トヨタが初めて米国でハイブリッド車を発売したのは2000年7月。初代『プリウス』(日本では1997年発売)が最初のモデルだ。しかし、初代プリウスは米国ではボディサイズが小さかったこともあり、約1万2000台が販売されたに過ぎない。
米国でハイブリッド人気に火を付けたのは、2003年秋に投入された2代目プリウス。初代よりもボディをひと回り大型化し、動力性能や燃費もアップ。2005年には年間約10万7000台を販売し、『カムリ』『カローラ』に続く大ベストセラーとなった。
累計100万台の内訳は、プリウスが最多で約70万台。プリウスの世界累計セールスは約120万台だから、半数以上を米国で販売したことになる。米国トヨタ販売のジム・レンツ副社長は「9年で100万台という数字は、米国の顧客がハイブリッドの有用性を認めた結果」とコメントしている。
トヨタはプリウスに続くハイブリッド設定にも積極的。2005年4月にはレクサス初のハイブリッド、『RX400h』(日本名:トヨタ『ハリアーハイブリッド』)をリリース。6月にはトヨタ『ハイランダーハイブリッド』(日本名:『クルーガーハイブリッド』)を投入した。
その後、2006年4月にはレクサス『GS450h』とトヨタ『カムリハイブリッド』、2007年7月にはレクサス『LS600hL』と2代目トヨタ『ハイランダーハイブリッド』を発売。今年は春に新型『プリウス』、夏にレクサス『RX450h』、その後はレクサス初のハイブリッド専用車『HS250h』がスタンバイしている。
トヨタは2012年までに、全世界で10の新型ハイブリッド車をリリース予定。トヨタはハイブリッドのパイオニアとして、その戦略をさらに加速させる方針だ。