今春闘では部品メーカーでも賃金はベアゼロ、年間一時金は満額割れの回答が相次いでいる。デンソーの年間一時金は昨年より46万円少ない176万円の回答だった。
デンソーは、賃上げは賃金制度維持分のみとし、組合が要求していた4000円のベースアップは見送った。年間一時金は180万円の要求を4万円下回る176万円を回答した。年間一時金の満額割れは10年ぶりとなる。
トヨタ系ではアイシン精機やトヨタ紡織といった部品メーカーも賃上げはベアゼロ、年間一時金はアイシンが140万円、トヨタ紡織が134万円となるなど軒並み要求を下回った。前年実績に比べると2割程度の減額になる。
デンソーなどは経済情勢や自動車需要の先行き見通し、業績見通しの不透明感から、冬の賞与については秋に再協議することで労使が合意した。