メルセデスベンツの燃料電池車コンセプト…レトロとモダンが融合

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メルセデスベンツの燃料電池車コンセプト…レトロとモダンが融合
メルセデスベンツの燃料電池車コンセプト…レトロとモダンが融合 全 9 枚 拡大写真

ダイムラーは25日、メルセデスベンツ『F-CELLロードスターコンセプト』を発表した。世界最初のガソリン自動車、1886年式ベンツ『パテントモトールヴァーゲン』をモチーフに、最新の燃料電池システムを搭載する。

このコンセプトカーを企画したのは、ドイツ・ジンデルフィンゲン工場の若手社員や職業訓練生。総勢150名のスタッフが約1年を費やして、伝統と革新をあわせ持つコンセプトカーが完成した。

外観のモチーフは1886年に誕生したガソリン自動車の第1号車、ベンツ・パテントモトールヴァーゲン。馬車のような細い車輪が、約120年前の当時を偲ばせる。しかし、グラスファイバー製のフロントノーズは、最新F1マシンに似たデザインで、レトロとモダンを巧みに融合させている。

手縫いのレザーで仕上げられたバケットシートはカーボンファイバー製。ステアリングホイールの代わりにジョイスティックで操作する。メーターは2つだけとシンプル。乗降はボディサイドの安全バーを上下して行う。

リアに積まれる燃料電池は出力1.2kW。スケルトンパネルの向こうに置かれたシステムが斬新だ。時速25kmで最大350kmをゼロエミッション走行できる。アクセルにはドライブバイワイヤ方式を導入した。

1886年にカール・ベンツが送り出したベンツパテントモトールヴァーゲンは3輪車だったが、棒ハンドルで操舵を行い、水平単気筒エンジンは時速15kmという性能を実現していた。偉大な先駆者に敬意を払ったF-CELLロードスターコンセプトは、自動車の歴史と未来を感じさせてくれるコンセプトカーである。

《森脇稔》

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