フィスカー、ハイブリッドスポーツの販売店決定

自動車 ニューモデル 新型車
フィスカー、ハイブリッドスポーツの販売店決定
フィスカー、ハイブリッドスポーツの販売店決定 全 9 枚 拡大写真
米国のフィスカーオートモーティブ社は、『Karma』(カルマ)の全米販売ネットワークを発表した。17州32拠点のディーラーで、年内に販売がスタートする。

カルマは、1月のデトロイトモーターショーで初公開されたプラグインハイブリッドの4ドアスポーツカー。ハイブリッドシステムは「Qドライブ」と呼ばれ、2個のモーター(403ps)を搭載し、約80kmをモーターだけで走行できる。2次電池は蓄電容量22.6kwhのリチウムイオンバッテリーで、家庭用コンセントから充電可能だ。

カルマは充電専用のエンジンを搭載。バッテリー残量が少なくなると、GM製の「エコテック」直噴2.0リットル直4ターボ(260ps)が始動。ジェネレーターを回し、モーターに電源を供給するとともに、リチウムイオンバッテリーを充電する。ルーフに装備するソーラーパネルからも充電は行われる。燃費は42.5km/リットルだ。

外観はロングノーズや大胆に抑揚を利かせたボディラインが特徴。ボディサイズは全長4970×全幅1984×全高1310mmで、長くワイドながら背の低いプロポーションを持つ。アルミスペースフレームにアルミ複合素材を組み合わせたボディは軽量で、0-96km/h加速5.8秒、最高速度200km/hのパフォーマンスを実現している。

カルマは年内に米国で発売されるが、フィスカー社はカルマを取り扱う販売店を募集。全米17州32ディーラーが決定した。その内訳は、カリフォルニア州が7か所と最も多く、ニューヨーク州が3か所で続いている。フィスカー社は「6月末までに40ディーラーが目標。年間1万5000台のカルマを販売したい」と意気込む。

フィスカー社は販売担当役員にVic Doolan氏を抜擢。同氏は1990年代、BMWノースアメリカ在籍中に販売記録を達成。2000年にボルボカーズオブノースアメリカに移籍した後も、同社にセールス新記録をもたらした。同氏の手腕もカルマの販売に生かされることになる。

カルマの販売店は、共通CI(コーポレーテッド・アイデンティティ)を導入。高級スポーツカーのディーラーらしく洗練された雰囲気を持たせると同時に、環境に優しいイメージも追求される。具体的には、充電設備や太陽光発電を利用したカーポートなどが設けられる。

カルマの価格は8万7900ドル(約860万円)。すでに2010年生産分まで予約で埋まっているという。フィスカー社は「オバマ政権が打ち出した環境対応車開発に対する総額24億ドルの補助金政策も追い風になる」と、この不況下に確かなビジネスチャンスを見出している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る