【アウディ S4 新型発表】メカニズムが大きく進化

自動車 ニューモデル 新型車
【アウディ S4 新型発表】メカニズムが大きく進化
【アウディ S4 新型発表】メカニズムが大きく進化 全 6 枚 拡大写真
新型の『S4』のメカニズムの特長は大きく3つ。排気量が3.0リットルと小さくなりながら、性能アップを果たしたエンジン、途切れのない加速を実現するトランスミッション「Sトロニック」、後輪左右の駆動力配分を制御する「リヤスポーツディファレンシャル」の採用だ。

エンジンはスーパーチャージャー付きの3.0リットルV型6気筒直噴エンジンで、従来の4.2リットルV型8気筒エンジンに比べ、トルクがアップし低燃費となっている。最高出力は245kW(333ps)、最大トルクは440Nm(44.9kgm)で2900rpmから5300rpmまでの広い範囲に渡って得られる。エンジン回転によって過給するスーパーチャージャーを採用、さらにV型のバンク内に収めることで空気流路を短くし、アクセルペダルに対するレスポンスを改良している。

「7速Sトロニック」は、トルコン式のATとは違い、自動的に動作するクラッチとギアボックスを組み合わせたもの。フォルクスワーゲンでは「DSG」と呼ばれるトランスミッションだ。クラッチは1、3、5、7速と、2、4、6速とリバースを担当する2組があり、交互に動作することで、変速にかかる所要時間は100分の数秒。伝達ロスと途切れる時間がほとんどないため、スムーズな加速を実現する。

このエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、S4の0-100km/h加速は5.3秒を実現、燃費も10・15モードで8.6km/リットルと従来モデルよりも改善している。

「リヤスポーツディファレンシャル」は、後輪左右のトルク配分をアクティブに制御。S4の4輪駆動システム「クワトロ」は駆動力は前後比40:60となっているが、その60%を配分する後輪の駆動力を、ステアリング舵角、横方向の加速度、ヨー角、車速などから判断して配分する。コーナリング中に加速を試みれば、外側の車輪に多く駆動力を配分、コーナリング中のアンダーステアから解放するという。また、ハンドリングの改善だけでなく、滑り出した際の挙動の変化にも対応、走行の安定性にもつながるという。

そのほかのメカニズムとしては、ステアリングのギア比を可変する「アウディダイナミックステアリング」がある。車がスピン状態に陥る前に、自動的にカウンターステアをあてて車の姿勢を立て直すことや、路面とタイヤの接地状態が左右で異なる場合などに、車の向きを自動のハンドル操作で修正する機能なども備わる。

これらの機能を統合的に制御する機能としては「アウディドライブセレクト」がある。エンジン、トランスミッション、ステアリング、ダンパー、スポーツディファレンシャルをまとめて制御、あらかじめ用意された3つのモードのほか、ユーザーが独自に設定できる「インディビジュアルモード」を使うこともできる。

《正田拓也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  3. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る