考えるだけでロボットを制御---ホンダ子会社、ATR、島津製作所が技術開発

自動車 ビジネス 企業動向
考えるだけでロボットを制御---ホンダ子会社、ATR、島津製作所が技術開発
考えるだけでロボットを制御---ホンダ子会社、ATR、島津製作所が技術開発 全 9 枚 拡大写真

ホンダの研究開発子会社であるホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI-JP)と、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、島津製作所は、世界で初めて考えるだけでロボットを制御できるブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術を開発した。

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術は、脳波計(EEG)と近赤外光脳計測装置(NIRS)を併用するとともに、新たな情報抽出技術を使用することで、ボタンを押すなどの身体を動かす動作が不要な画期的なシステムだ。将来的には、知能化技術やロボット技術などとの融合でより人に優しい製品開発への応用を目指す。

人が考えるとき、脳では微弱な電流や血流の変化が生じる。これらをいかに正確に計測・解析できるかが、BMI技術の開発で最も重要な点。新開発のBMIは、脳活動に伴う頭皮上の電位変化を計測するEEGと、脳血流の変化を計測するNIRSを併用し、これら2種類の複雑な情報を統計処理する情報抽出技術を新開発した。これにより、人が考えるだけで脳活動を高精度に判別する。
 
また、2006年に発表したBMIで用いた機能的核磁気共鳴画像(fMRI)装置は、大型で、強力な磁場が発生するため、使用環境が限られていたが新開発の計測装置には、より小型のEEGやNIRSを用いることで様々な場所に移動して使用することができるようになった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  3. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  4. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  5. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る