【スバル レガシィ 新型】ニューヨークで堂々デビュー

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【スバル レガシィ 新型】ニューヨークで堂々デビュー
【スバル レガシィ 新型】ニューヨークで堂々デビュー 全 19 枚 拡大写真

スバルは3月31日、新型『レガシィセダン』の概要を明らかにした。5代目は現行型よりもひと回り大きいグローバルサイズボディを採用。2.5リットルNAエンジンに新開発CVT「リニアトロニック」を用意するなど、技術面も進化している。

外観は1月のデトロイトモーターショーで公開した『レガシィコンセプト』を踏襲。「プレゼンス(存在感)」をテーマに、レガシィらしいスポーティさや機能美に、力強さを併せ持つ新しいレガシィの姿を表現した。現行型と同様にウイングモチーフのフロントグリルを採用。大きく張り出したホイールアーチがスバル独自のシンメトリカルAWDや足回りの力強さを演出する。

ボディサイズは全長4735×全幅1820×全高1505mm、ホイールベース2750mm。現行型と比較すると、全長は35mm、全幅は90mm、全高は80mm拡大。前後オーバーハングを45mm短くしながら、ホイールベースを80mm伸ばすことで、後席足元の余裕が大幅に向上している点は見逃せない。

室内は「アクティブ&クオリティフィーリング」をテーマに、ダイナミックな造形の中に、ゆとりある空間を持たせた。インパネは横方向への広がり感を強調したデザイン。表面にはヘアライン加工を施し、質感を引き上げる。電動パーキングブレ−キの採用もニュース。サイドブレーキレバーの廃止によって、センターコンソール周辺の使い勝手が高まった。後席は6対4分割可倒式。トランクは9インチのゴルフバッグ4個が積める大容量だ。

シートは乗り心地とホールド性を追求した新デザイン。上級グレードには運転席10ウェイ、助手席4ウェイのパワーシートを装備する。ステアリングホイールの形状も一新し、オーディオ&クルーズコントロールのスイッチが付いた。ATとリニアトロニック仕様はパドルシフトを装備。メーターは昼夜常時発光式のアルミ蒸着リング付き4連タイプ。センターパネル中央には、瞬間・平均燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイをレイアウトした。

北米仕様のエンジンは3種類。「2.5i」用の2.5リットル水平対向4(170ps、23.5kgm)、「2.5GT」用の同ターボ(265ps、35.7kgm)、「3.6R」用の3.6リットル水平対向6(256ps、34.2kgm)だ。トランスミッションは2.5iが6速MTとリニアトロニック、2.5GTが6速MT、3.6Rが5速ATとなる。

2.5リットルNAは、エンジンヘッドの冷却性向上や樹脂製インテークマニホールドの採用などにより、軽量化を実施。低速トルクや燃費性能、排出ガス性能を引き上げた。2.5リットルターボは、ターボチャージャーの変更などにより、現行型よりも出力、トルクを向上。最大トルクは2000rpm付近から発生し、高回転域までフラットなトルク特性を持たせた。3.6リットルは現行3.0リットルの排気量拡大版。吸排気AVCS(連続可変バルブタイミング機構)の採用などにより、パワーと環境性能を両立させている。

2.5リットルNAに用意したCVT、リニアトロニックはスバルの次世代自動変速機。スバルによると、量産AWD乗用車用の縦置きチェーン式無段変速機は世界初という。チェーン式無段変速機は、トルク伝達の大容量化とフリクション低減というメリットがあり、コンパクトで優れた燃費性能を発揮する。 

シャシーはクレードル構造の採用が話題。クレードル構造とは、エンジンをボディにマウントするのではなく、ゆりかご状のクレードルフレームにマウントする方式を指す。メインクッションラバーは液体封入式とし、4点でエンジンを支持。優れた静粛性や乗り心地、高い操縦安定性や衝突安全性を実現しているという。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット。アームをクレードルフレームへマウントすることで高剛性化し、ステアリングの応答性や操縦性を向上させた。同時に、スタビライザーのレイアウト変更と大径化により、ロール剛性も改善する。リアは低床タイプのダブルウィッシュボーンを導入。サスペンションリンクやリアデフ、サブフレームの取り付け位置などを最適化することで、防振性能をアップさせた。 

安全面では、全車にVDCとEBD付きABSを標準装備。5%以上の登坂路で停車した場合に有効なヒルホールド機能も導入する。運転席&助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグは全車に標準装備。クレードルフレーム構造や高張力スチールの採用などにより、衝突安全性も引き上げられた。

新型レガシィセダンは、8日に開幕するニューヨークモーターショーで正式発表。日本では5月に、ワゴンとともにデビューを飾る予定だ。

《森脇稔》

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