日立製作所は、テレビ用プラズマディスプレイパネルの生産拠点である日立プラズマディスプレイの宮崎工場の土地・建屋と従業員を昭和シェル石油が活用する方向で検討を開始した。今後、両社で詳細を協議する。
日立は昨年9月、薄型テレビ事業での競争力強化のため、プラズマディスプレイパネルの開発・生産体制を一部変更し、ガラスパネル部材をパナソニックからの調達に切り替えることを決定した。これに伴い、日立プラズマ宮崎工場の有効活用について検討してきた。
昭和シェルは、子会社の昭和シェルソーラーが独自のCIS太陽電池製造技術を確立し、2011年の稼働開始をめざし、大規模量産工場の建設を検討している。
今回、昭和シェルから新工場への投資が決定された際には、日立プラズマ宮崎工場を有力な候補地の一つとして、昭和シェルと検討を開始することにした。