日本製鋼所は6日、佐藤育男常務が社長に昇格する人事を内定した。6月下旬開催予定の定時株主総会とその後の取締役会で正式に決定する。
永田昌久社長は会長となる。
永田社長は2001年6月に社長に就任して以来、企業価値の向上を追求して業容の拡大、収益力の向上、財務体質の改善を図ってきた。しかし、現在同社は、世界的な経済環境の急激な変化を鉄鋼、機械の両事業分野で幅広く受けている。
今回の社長交代は、厳しい経営環境下、鉄鋼事業分野で実施中の大規模な設備投資を確実に遂行し、事業規模の拡大を図り、機械事業分野の構造的改革を促進するとともに、新事業分野の開発を加速することで企業価値の安定的な向上を実現する目的で、空席となっている会長職を復活し、社長職の充実による経営体制のと充実を図るためとしている。
佐藤氏は北海道大学工学部卒、1972年に同社に入社、室蘭製作所長などを経て、2005年に取締役、2008年に常務。現在、鉄鋼事業部副事業部長を兼務している。
