トヨタ自動車が26日に発表した新型『クラウンマジェスタ』(5代目)のアピールポイントのひとつは、販売台数の3分の2を占める法人ユーザーのニーズをとらえた後席のゆとりだ。乗員のひざ周りや足元に充分なゆとりを持たせた後席空間を確保するために、ホイールベースを75mm延長している。
同社トヨタ第1センター製品企画主幹の清水敦氏は、「実際に先代のマジェスタを2つに切って、75mm延長したものを試作してみたが、それだけでも世界が変わったと思うほどのいい感触を得たので、これはいけると確信した」と話す。
ホイールベースを延長したにもかかわらず、前後オーバーハングを短くし、全長を5m未満に収め、日本の道路・駐車場事情にあわせている点は、やはり国内専用モデルとしての強いセールスポイントとなるだろう。
「ホイールベースを延ばしているのに回転半径は微小アップにとどめているなど、国内で運転するさいの取り回しの良さは充分考慮されているモデルだ」(清水氏)