【ニューヨークモーターショー09】アキュラの新クロスオーバー ZDX、ベールを脱ぐ

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【ニューヨークモーターショー09】アキュラの新クロスオーバー ZDX、ベールを脱ぐ
【ニューヨークモーターショー09】アキュラの新クロスオーバー ZDX、ベールを脱ぐ 全 16 枚 拡大写真

米国ホンダは8日、ニューヨークモーターショーで新型アキュラ『ZDX』のプロトタイプを初公開した。新型はクーペのようなボディを持つクロスオーバーで、今秋に市販される。

ホンダは新型のコンセプトを「ラグジュアリーな4ドアスポーツクーペ」と表現。滑らかなカーブを描くルーフラインや、グラマラスに膨らんだフェンダーがZDXのキャラクターを特徴づける。Cピラー付近に置かれたリアドアハンドルは、クーペのように見せる効果を発揮。ヘッドライトからリアエンドまで続くラインに、存在感や優美さを表現している。フロントグリルはアキュラ車に共通する5角形デザインだ。

ボディサイズは全長4887×全幅1999×全高1570mm、ホイールベース2748mm。BMW『X6』(全長4885×全幅1985×全高1690mm、ホイールベース2935mm)と比較すると、全長と全幅はほぼ同じ。しかし、ZDXのほうが全高は120mm低く、ホイールベースは187mm短い。ホンダがクロスオーバーではなく「4ドアスポーツクーペ」と呼ぶ理由は、この低いシルエットに起因している。

室内は左右対称のデュアルコクピットデザイン。インパネは、ブラック樹脂とホワイトレザーのツートンで仕上げられた。ていねいに縫製されたレザーシートは、スポーツ走行時のホールド性とロングドライブ時の快適性を追求。レザーステアリングホイールには、パドルシフトが装着される。乗車定員は5名だ。

荷室はゲートの傾斜の割に容量はたっぷり取られ、床下にサブトランクを設けるなど使い勝手も良さそう。パノラミックガラスルーフは抜群の開放感をもたらしている。

エンジンに関しては、ホンダは「V6のVTEC」とだけ公表。アキュラの多くの車種に搭載する3.7リットルV6かどうかは現時点では不明だ。トランスミッションはマニュアルモード付きの新開発6速AT。ホンダ自慢の4WDシステム「SH-AWD」を組み合わせる。プロトタイプは275/40ZR20サイズのミシュランを履く。

安全面では新開発のブラインドスポットインフォメーションや新マルチビューリアカメラなど、最新デバイスを導入。また、装備面では、ボイス認識機能付きのアキュラナビゲーションシステム、渋滞情報や天気がリアルタイムにわかるアキュラリンク、アキュラ/ELSサラウンドプレミアムオーディオ、Bluetooth接続機能などが盛り込まれる。

アキュラZDXは今秋、米国で販売開始。アキュラのジェフ・コンラッド上級執行役員は、「ZDXはラグジュアリーな高性能クーペであるだけでなく、エモーショナルなスタイル、上質なインテリア、高いユーティリティを併せ持つ新ジャンルカー」と自信満々。停滞する高級車販売に一石を投じられるか、注目される。

《森脇稔》

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