「避難生活は週末キャンピング」…またお騒がせ発言の首相

自動車 ビジネス 企業動向
「避難生活は週末キャンピング」…またお騒がせ発言の首相
「避難生活は週末キャンピング」…またお騒がせ発言の首相 全 1 枚 拡大写真

イタリア中部地震の被災地を視察したベルルスコーニ伊首相が、「週末のキャンピング感覚で」と発言したことが、周辺国のメディアで採り上げられている。これは8日、首相が被災地の避難場所を視察後、ドイツのテレビインタビューに応じた際に飛び出したもの。

薬品、温かい食事が行き渡り、そして夜を過ごすための施設が整っていることを強調したあと、「もちろん、被災者用避難場所は臨時のもの。週末のキャンピング感覚で過ごしてもらいたい」とコメントした。

これに対しイギリスのメディアは、朝晩の激しい寒暖差に晒されている被災者に対して配慮を欠いた発言であるとして、さっそく報じた。

またフランスのラジオ放送『エウロップ1』は9日朝のニュース番組で、昨年11月バラク・オバマ氏が米大統領選に勝利した際、ベルルスコーニ首相が「日焼けしていて格好いい」と発言したことを振り返りながら採り上げた。

いっぽうイタリア国内の主要メディアは9日現在、公営放送RAIを含め、今回のベルルスコーニ発言に関して大きく採り上げていない。ベルルスコーニ氏がオーナーを務める民放テレビ計3局も報道していない。なおこの民放3局は過去の相次ぐ「首相失言」はいずれも報道を行なってきたことから、今回も首相側から何らかの介入があったとは考えにくい。

そのような状況から、現在は首相発言よりも災害報道が最優先、というのがイタリア各局の姿勢であるとみられる。

今回の「キャンピング」発言、一般のイタリア人の間なら、たとえその場に被災者がいたとしても、その場を明るくし励ますため交わされそうな会話ではある。しかし首相の発言であったことが問題となった。

ヨーロッパ統一が進んでも、イタリア人同士ならある程度許されるかもしれない微妙なニュアンスは他国では通じない、という難しさが露呈したと見ることもできる。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
  4. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る