入学したばかりの小学生女児、バスにはねられ死傷

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8日午後、広島県呉市内の市道で、道路を横断しようとしていた小学1年生の女児2人が、右方向から進行してきた路線バスにはねられ、死傷する事故が起きた。2人は事故を起こしたバスから降車した直後にはねられており、警察はバス運転手の男を逮捕している。

広島県警・広署によると、事故が起きたのは8日の午後0時20分ごろ。呉市広両谷1丁目付近の市道で、小学1年生(6歳)の女児2人が道路を横断しようとしていたところ、右方向から進行してきた呉市営バスが運行する路線バスにはねられた。

2人はバスの下敷きとなり、近くの病院に収容されたが、うち1人が事故から約1時間後に全身強打で死亡。もう1人も肩の骨を折る重傷を負った。警察ではバスを運転していた60歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

現場は幅員約4.5mの市道。2人はこのバスを降車し、前方に向けて約30mを徒歩で移動。重傷を負った女児の家族が道路を挟んで反対側にいたため、そこに向けて横断しようとしていた際に事故に遭ったとみられる。

2人は小学校に入学したばかり。幅員の狭い道が多く、徒歩での登下校には危険を伴うとの理由で、2人が通う小学校ではバスを利用していた。事故を起こしたバスには2人を含めた19人の小学1年生と、引率の教諭が乗車。教諭は事故時、車内に残っていた他の児童に気を取られ、2人の行動を把握していなかった。降車後の安全確認をすることもなかったという。

逮捕された運転手の男は勤続約40年のベテラン。調べに対して男は「前方の様子にはまったく気づかず、何かに当たったような衝撃で(事故を起こしたと)初めてわかった」などと供述しているようだ。警察では2人が降車した後、バス車内で何らかのトラブルが起き、運転者の注意がそちらに向いた可能性も含め、調べを進めている。

《石田真一》

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