東風汽車の高級オフロード電動車ブランド「東風猛士科技」は、新フラッグシップモデル『猛士M817』の予約販売を開始し、開始1時間で9713台の受注を獲得したと発表した。
「スマート越野第一車」と位置づけられる猛士M817は、「ハードコア越野」と「スマート科技」の融合を実現。同日開催された技術発表会では、「磐石シャシー、猛士スマート越野全地形システム、極猛パワー、戦甲車体」の4大コア技術が正式発表された。

磐石シャシーには、同クラス唯一のVMCスマートシャシー域制御技術を採用。縦方向、横方向、垂直方向の3方向全域協同制御を実現し、パワー、ブレーキ、ステアリング、サスペンションを協調させる。150mm上下調整可能なエアサスペンション、同クラス最大900mmの渡河深度、CDC連続可変ダンパーによる0.02秒速応答などの機能を搭載する。
猛士スマート越野全地形システムでは、猛士スマートEロックにより、スリップ時に素早くロック、アクスル間・車輪間パワーを精密分配する。6D IMU車体姿勢感知技術により車体姿勢を可視化し、スマート赤外線ナイトビジョンシステムは120m距離内で車両、歩行者、動物を識別可能。9種類の運転モードを支援する。
極猛パワーハイブリッドシステムは、2速縦置11モードPHEV構造を採用。東風のM縦置越野専用エンジン、フロント電機統合2速ハイブリッドボックス、リア駆電機統合スマートディスコネクト技術、寧徳時代(CATL)専用バッテリーで構成。システム総合出力505kW、総合トルク848N・m、0-100km/h加速5秒級、CLTC総合航続距離1300km、給電時燃費7.24L/100kmを実現する。

戦甲車体では、超高強度籠式安全構造を採用し、車体高強度鋼占有率83.2%超、最高2000MPa熱成型材料を使用。構造長12.48mで360度全方位ハードコア防護を可能にした。
電池安全面では、CATLの専用バッテリーに10層全方位装甲防護システムを採用。バッテリーパック底部保護板は1300MPa一体式冲圧成型技術を使用し、尖鋭岩石の衝撃にも耐えるという。
パッシブセーフティでは、全方位衝突防止システムCAS 4.0を搭載し、全時速、全方向、全目標、全天候、全場面の安全防護を実現する。