日本ユネスコ協会連盟(松田昌士会長)は、「未来遺産運動」を開始、14日に東京の丸の内ビルでキックオフ記者会見を開催した。公式連携事業として秋にラリーニッポンが開催される。
「未来遺産運動」は、長い歴史を超えて人々が紡ぎ続けてきた文化遺産や、自然とともに生きる知恵や工夫の中でつくりあげてきた自然遺産に光を当て、それらを未来に伝えていこうという人々の意欲を活性化させること、さらに、それにによって時代を切り拓いていくことを目的とする。
主な事業として、(1)地域の文化・自然遺産を未来に伝える市民の活動を応援する「プロジェクト未来遺産」、(2)子ども達がふるさとの伝統と文化の素晴らしさ(私のまちの宝もの)を学び、紹介する「私のまちのたからものコンテスト」、(3)社会全体でこうした活動を支えていくための「未来遺産募金」、の3点を行なう。プロジェクト未来遺産は14日から応募を開始、初年度は10件程度を採用予定。
また、公式連携事業として、地域の文化・自然遺産をみんなで未来に伝えていくために、文化・環境による地域創造をめざして活動する他団体の事業と連携する。相乗的な広告効果をねらう。
2009年度はラリーニッポン、葵プロジェクト、日本再発見塾(予定)と連携する。動く「産業遺産」ともいわれるヒストリック・カーのラリーイベント、ラリーニッポンは主催:一般財団法人ラリーニッポン、実施期間は10月17 - 20日の4日間。
日本内外からラリー参加車80台を募集し、東京から日本平(静岡)、白川郷(岐阜)、奈良を経て京都まで約1000kmを走り、世界遺産やプロジェクト未来遺産登録地などを巡る文化イベントとして開催する。
記者会見には日本ユネスコ協会連盟の松田会長のほか、未来遺産委員会委員の東儀秀樹(雅楽師)、知花くらら(モデル、リポーター)らが出席した。