【ファインテック・ジャパン】アイシン、画期的なレーザー加工機を展示

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【ファインテック・ジャパン】アイシン、画期的なレーザー加工機を展示
【ファインテック・ジャパン】アイシン、画期的なレーザー加工機を展示 全 1 枚 拡大写真

アイシン精機は15日に開幕した「ファインテック・ジャパン」に画期的なレーザー加工機を出展した。「フェムト秒ファイバーレーザーμJewel」がそれだ。

同製品は100%子会社のIMRA AMERICA(イムラ・アメリカ)が開発したもので、その最大の特長は非熱加工ができること。通常のレーザー加工機は加工する際に高い熱を発するが、同製品にはそれがない。アブレーション加工原理により、周囲への熱影響を最低限に抑えた加工が可能なのだ。

そのため、樹脂上の金属や熱分解・変性材料の加工が行える。「ダイヤモンドやサファイアなどこれまで加工が難しかったものもできます。しかも、仕上がりがこれまでのものよりも格段にきれいになる」と説明員は話す。

そもそも同社がこのような機械を作るようになったのは、豊田稔元社長の「革新的な研究をして、世の中に貢献しよう」という考えが元になっている。そこで米国に先進的な研究所を設立。それがIMRA AMREICAの前身だった。ちなみにIMRAの「M」は稔の頭文字から取っているそうだ。

そして、93年からフェムト秒レーザーの研究を開始し、98年に日本でアイシン精機が製品化して販売した。「今回展示しているものは、その機械を大型化したもので、いま市場を開拓しているところ」とのことだ。

現在、自動車不況のまっただ中ということもあり、この新規事業に対する同社の期待は非常に高くなっているそうだ。

《山田清志》

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