英国ヴォクスホールは17日、BTCC(英国ツーリングカー選手権)から今シーズンをもって撤退すると発表した。7度の栄冠と通算100勝という偉大な記録を残して、サーキットを去る。
ヴォクスホールは13年前、英国トリプルエイトレーシングエンジニアリング社とパートナーシップ契約を結び、BTCCに参戦。2003年からチーム名を「VXレーシング」に変更し、ヴォクスホールの高性能車ブランド『VXR』とリンクして、同社のスポーツイメージ向上に貢献してきた。
今シーズンは、BTCCに3台の『ベクトラVXR』で参戦。4月上旬には、VXレーシングとしては記念すべき100勝目を達成したばかりだった。過去8年間では、『アストラクーペ』『アストラスポーツハッチVXR』などを擁し、7度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。
ヴォクスホールはBTCC撤退の理由として、ワークスチームが他にいなくなった点や世界的な経済不安を挙げる。ヴォクスホールは「BTCCからは撤退するが、2010年には新型『アストラ』や『メリーバ』などエキサイティングな新型車を発売する」と説明。BTCC参戦から得たノウハウを、今後は市販車に生かしていく方針だ。