三菱重工、ボーイング737向けフラップ生産が累計3000機

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三菱重工、ボーイング737向けフラップ生産が累計3000機
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三菱重工業は、ボーイング社の双発ジェット旅客機『737』向け内側フラップの生産累計台数が3000機を達成したと発表した。初号機を納入した1996年から13年目で達成した。

生産を手掛ける同社名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場(愛知県海部郡)では4月22日、記念の式典を行った。

フラップは、飛行機の揚力を増大させるための装置で、これを主翼に取り付けることにより、低速の離着陸時などに不足する揚力を補足する。737は「Classic」型も含め約6000機が製造されている短中距離タイプ民間航空機のベストセラー機。

同社は今後、737向けフラップの組立の一部を順次、海外の生産拠点へシフトしていく方針。このため、2007年12月、ベトナムの首都ハノイに100%出資の民間航空機生産会社MHIエアロスペース・ベトナム(MHIVA)を設立した。生産体制が整備されたことから近く737向けフラップの組立を開始する。

国内の工場は高付加価値事業に注力していくのが狙いで、MHIVAの組立が軌道に乗った段階で徐々に対象機種を拡大していく。

同社はボーイング社と民間航空機事業で幅広い協力関係にある。現在手掛けている同社関連事業は、737向けフラップのほか、次期主力旅客機『787』向け複合材主翼、『777』向け後部胴体・尾胴・出入口ドア、『767』向け後部胴体・貨物室ドア、『747-8』向け中央翼など。

同社は次世代リージョナルジェット機MRJ事業をはじめ、航空機関係の大型プロジェクトを複数抱えているが、今回の737向けフラップ生産累計3000機達成を機に、海外拠点と国内拠点の機動的な連携なども視野に入れつつ、民間航空機事業の拡大にも取り組んでいく方針だ。

《レスポンス編集部》

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