JFEグループ、中期経営計画を策定…高収益な企業体質の強化

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JFEグループは、2009 - 11年度の事業運営の指針となる「中期経営計画」を策定した。

同社グループでは、経済環境悪化に対応し、経費節減や設備投資の圧縮などの緊急コスト削減と損益分岐点の低減活動に徹底的に取り組んでいる。鋼材の需要急減に対応するため、JFEスチールで高炉2基を休止するなど、需給に見合う減産も徹底している。今後この状況がどの程度継続するかについて、現時点で見通しが困難なため、中期計画としての具体的な連結財務計画値の策定は、見送った。

しかし、将来の飛躍を図るための中長期的な経営方針は同じで、今後、事業環境を見極めながら、成長戦略に挑戦するとしている。

JFEスチールでは中長期的に増大する高級鋼への需要に応えるため、国内での粗鋼3300万トン、連結粗鋼3700万t体制を確立する検討を既に終えている。今後の経済環境の好転時には、迅速に成長と収益向上に結びつける方針。

加えて、海外での成長機会を捉えて将来の飛躍を図るため、原料立地・鋼材消費立地の一貫製鉄所建設について、常に情報収集と分析を行い、実現可能性と適切な投資タイミングを検討する。競争力のある原料の安定調達するため、投資効率を踏まえた資源権益取得や低品質原料の使用拡大を推進する。

これらの成長を実現するために必要となる、販売体制の構築や、顧客満足度向上への取り組みを強化するほか、グローバル化に対応した人材を育成する。

全社で最も優れた技術を製鉄所・製造所間で水平展開し、品質向上、リードタイム短縮、歩留り向上、製造コスト削減、設備安定化など、総合的な製造実力の継続的な向上を図るとしている。

《レスポンス編集部》

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