豊田自動織機が発表した2009年3月期の連結決算は、営業損益が66億2100万円の赤字となった。前年同期は968億5300万円の黒字で1000億円以上収益が悪化した。
売上高は前年同期比20.8%減の1兆5842億5200万円と2割減だった。『マークXジオ』や『RAV4』、『ヴィッツ』などの受託生産車が不振でエンジンも「AD」型ディーゼルエンジンが減少した。カーエアコン用コンプレッサーも日米欧の自動車メーカーの減産の影響を受けた。産業用車両も世界的な市場の冷え込みで販売台数がマイナスとなった。
収益でも売上げ不振や円高による為替差損、原材料価格上昇などの減益要因によって営業赤字となった。経常利益は同88.7%減の143億4300万円。当期損益は生産量減少による固定資産の処分損、電子部品の一部生産中止に伴う特別損失を計上、327億6700万円の赤字だった。
今期の業績見通しは売上高が同17.9%減の1兆3000億円と大幅減収となる見込み。営業赤字は100億円、経常赤字が200億円、最終赤字が160億円となる見通し。