nuvi 205Wを使うまでの過程を紹介
いやはや、こんなに簡単だとは思ってもいなかった。レポーター歴は約30年になるというのに、ハッキリいって市販のカーAV関係の取材経験はゼロ。それどころか、若い頃は年代モノの欧州車を乗り継いでいたので、カセット式のいわゆる“カーステ”を使ったことがあるくらい。その後も、オーディオやカーナビは標準装備のレベルで十分だと思っていた。というわけだから、市販のカーナビなんて興味さえ持っていなかった。
そんなレポーターに、GARMIN『nuvi 205W』のインプレッション依頼が。もともと、メカ好きではある。なので、キッカケがあれば興味は高まってくる。でも、まぁネットで調べてこうした製品のことをPND(パーソナル・ナビゲーション・ディバイス)と呼ぶことを知ったくらいだから大したことはない。それにしても、PNDにはケッコウな人気製品が多いらしい。
その機能や性能については、専門レポーターのインプレッションの方が役に立つと思うから任せてしまおう。ココでは、ほとんどド素人なレポーターが、nuvi 205Wを使うまでの過程を紹介しよう。カーナビといえば、取り付けに専門知識が必要になるはず。ところが、宅配便の袋にパッキング材とともに入っていたのは、CDのケースより一回り大きい厚さ8cmの梱包ボックスだった。
◆2分で取り付け、説明書は不要
では、さっそく取り付け開始。そうだ、時間を計っておこう。箱を空け、本体と付属品を愛車の助手席に並べる。1分経過。操作マニュアルをパラパラとめくり、付属品に欠品がないことを確認。その内容を見て、取りあえず必要なのは車載用電源ケーブルと本体を支えるクレドールに吸盤マウントあたりということは判断できる。2分経過。
それを、どう組み合わせればいいのかも誰でも解りそう。スナック菓子のオマケについていそうなプラモよりも単純なので、操作マニュアルを熟読するまでもない。さっそく、吸盤マウントでフロントウインドー下部(後で調べたら道交法に抵触)の視界を遮らない場所に装着。さらに、シガライターソケットから電源を取り愛車のイグニッションをオン。3分経過。
システムが起動し、画面の表示に合わせて機能を設定。その方法も、携帯電話の基本機能が使える人なら操作マニュアルは必要ないだろう。メニューページから地図を選択すると画面に日本地図が表示される。画面の中央あたりにクルマのアイコン。どうやら、現在位置を示しているようだ。スケールを変更するアイコンを押してみるが、詳細にしても表示が大ざっぱだ。……と思っているうちに、より詳細な表示が得られるようになってくる。GPSの衛星信号を順次獲得しているためだろう。後に操作マニュアルで確認すると初めて使うときには15分以上かかることがあると記載されていたけれど、実際には1分とはかからなかった。4分経過。
◆旧車オーナーにもオススメ
ンンンッ、よく見れば自車位置を示すアイコンが逆方向を向いている。でも、走り出せば補正されるとお気楽に考え目的地を設定。学生バイト時代を含め30年以上の付き合いがある編集部の電話番号(記憶にある電話番号が激減していることが我ながら怖い)を入力。ほんの数秒で表示され目的地を確定した。5分経過。
梱包ボックスを開けてから、たったの5分で使える状態になったわけだ。専門知識や工具などは、まったく必要ナシ。想像以上の簡単装着に驚いてしまった。もちろん、走り始めると間もなく自車位置を示すアイコンも正常な状態に。表示の解像度も満足できるし、交差点(分岐点)拡大表示の3D画像もリアルだ。
こんなに簡単なら旧車オーナーにも勧めたい。レポーター自身、市販のカーAVを装着するとオリジナルのデザインが損なわれることも気になっていたのだ。nuvi 205Wなら必要な時だけ使えばいいのだから、旧車オーナーも日常は外してしておけばいいのだからインテリアの雰囲気を損なうことがない。
萩原秀輝|AJAJ会員
学生時代より自動車誌にてスタッフを経験、卒業と同時にフリーランスのリポーターになる。かたわらツーリングカーレースに参戦し優勝の実績もある。そうした経験を生かし「走り」については深い洞察力を持つ。評価にあたってはアラ探しをするのではなく「乗る人の利益を前提にそれがどう満たされているかを見出す」ことを重視。また、確かな走行理論を基に各種の安全運転教育の講師を務め、これまでの受講者は累計で1万人を越える。