スーパー耐久シリーズの第2戦「タイヤハウスBEST杯 SUGO 400kmレース」が、5月9・10日に宮城県スポーツランドSUGOで開催された。総合優勝は、ST-1クラスの横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組の10号車「Y.K.M. ADVAN Z」。
性能調整で、今シーズンはST-1クラスのPETRONAS SYNTIUM TEAMのBMW『Z4 Mクーペ』(片岡龍也/吉田広樹/ジョハン・アズミ組の1号車と、柳田真孝/ファリーク・ハイルマン/谷口信輝組の28号車)の最低重量が増やされ1320kgとなっているが、今回はそれが大きくものをいった。アップダウンの激しいコースのため、Z4Mよりも70kg軽い日産『フェアレディZ』(Z33型)の10号車がポールを奪取。決勝でも、10号車と35号車「asset.テクノファーストZ」(前嶋秀司/佐々木雅弘)が争う展開となった。
スターティングドライバーの横溝(10号車)と佐々木(35号車)の順位変動はなかったが、佐々木が早めのピットインを行って前嶋に交代すると、作戦が成功。その10周後に佐藤の10号車がピットから出てくると、35号車の後塵を拝する形となる。その後、10号車が徐々に35号車に迫るが、67周目に車両火災でセーフティーカー(SC)ラン。
ここで10号車はピットへ入って田中に交代するが、35号車は入らずにSCラン解除後の73周目に再び佐々木にタッチする。この作戦の成否が注目されたが、結末はあっけない形で訪れてしまう。86周目にまさかのリヤサストラブルで、35号車が緊急ピットイン。これにより、10号車が優勝。35号車は総合2位が限界だった。
ほかのクラスは、ST-2クラスは11号車「TSRPランサーEVOX」(佐々木孝太/菊地靖/西村元気組)が、ST-3クラスは16号車「T-MANOILディクセル岡部自動車Z」(なかむらたかひろ/太田侑弥/伊橋勲)、ST-4クラスは55号車「BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC」(谷川達也/松井孝充/河村直樹組)がそれぞれ優勝している。
次回第3戦は、6月6日・7日に鈴鹿サーキットで開催。なお、第4戦として予定されていた日本で唯一のメジャーな24時間耐久レース「第16回十勝24時間レース」は開催休止が発表されている。