日産自動車のカルロス・ゴーン社長は12日、09年3月期決算会見で、今期の為替レートを1ドル95円にした理由について「ホンダ、トヨタが95円にしたから、違ったものを前提にしたくなかった」と説明した。
その上で「今のような円高は気に入らない」と激しい口調で話した。というのも、ドルに対する円の水準は歴史的に110円ほどで、95円というのは異常だからだ。
日産は現在、国内生産100万台維持の方針を打ち出しているが、「円高が進めば進むほど、海外生産をするという理由が増えてくる」とゴーン社長は強調し、部品やアクセサリーの調達を国外から行うことを示唆した。