製造履歴を書き込めるチップIDマーカー コマツ子会社が開発

自動車 ニューモデル 新型車

コマツは、100%子会社であるコマツエンジニアリングがシリコンウェーハ上の個別ICチップに、製造履歴などの情報を書き込む「チップIDマーカー」を開発し、5月から販売を開始する。

エコカー市場の拡大により、ハイブリッド車や電気自動車の生産が急速に伸びている。これらに搭載される電装品の半導体には、性能、安全性と信頼性を高めるための製造履歴情報が必要不可欠だ。

コマツエンジニアリングが商品化したチップIDマーカーは、コマツが世界で初めて開発した新方式のレーザー照射による「凸ドット形成法」を採用することで、製造履歴情報をウェーハ上の個別ICチップの表(おもて)面に、物理的に書き込むことを可能にした。回路が描かれるICチップの表面は、スペースが限られており、従来の技術では物理的なIDマーキングを施すことは不可能だった。

今回発売したチップIDマーカーにより、個別のICチップ毎にトレーサビリティの確保が可能となったことで、製造過程での粗悪品の混入を防ぐとともに、不具合品が発生した場合も、製造履歴で迅速に検索でき、早い対応と原因究明につながるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る