欧州トヨタは14日、今年後半からフランス北東部のストラスブールで、150台以上の新世代プラグインハイブリッド車をリース販売すると発表した。
トヨタは2007年からフランス電力公社のEDFと協力して、現行『プリウス』のプラグインハイブリッド車の実証テストを行ってきた。そのノウハウが新型プラグインハイブリッド車に生かされる。
トヨタは、ベース車両が新型プリウスかどうかは明らかにしていないが、この新世代プラグインハイブリッド車は、高性能リチウムイオンバッテリーを搭載。短距離の市街地走行は基本的にモーターのみで走行するEVで、高速道路や長距離走行では、エンジンとモーターを併用するフルハイブリッド車となる。
充電は走行中だけでなく、家庭や会社、公共施設などのコンセントからも可能。トヨタは「フルハイブリッドのプリウスよりも、EV走行時間が長くなるため、CO2排出量を低減できる」と説明している。
フランスでのリース販売は今年後半にスタート。フリートユーザー約150人に3年契約でリースする。トヨタは現在、英国、ドイツ、オランダとも協議しており、各国政府の認可が下り次第、プラグインハイブリッド車のリース販売地域を拡大。2010年半ばには、欧州で500台以上のプラグインハイブリッド車をリース販売する計画だ。
欧州トヨタの荒島正社長は「近い将来、プリウスはプラグインハイブリッド方式が主流となるはず」とコメントしている。
この新世代プラグインハイブリッド車の日米リース販売は、2010年を予定。米国では、GMのシボレー『ボルト』とほぼ同じタイミングだ。日米ビッグ2のプラグインハイブリッド車が、凌ぎを削ることになる。