【チャレンジ三宅島09】お台場フェス…島民92人で名物を手料理

自動車 社会 行政
【チャレンジ三宅島09】お台場フェス…島民92人で名物を手料理
【チャレンジ三宅島09】お台場フェス…島民92人で名物を手料理 全 4 枚 拡大写真

「来年はもっとたくさんの島民でお台場に行こう」

昨年、お台場では初めて行われた「WERIDEチャレンジ三宅島 モーターサイクルフェスティバルinお台場」で、来場した島民が、労い酒を酌み交わしながらこんな決意をしていた。昨年7月6日、帰路に着く前のことだった。

5月17日、このイベントのためにやって来たのは島民92人。ほとんどがボランティアだった。イベント内の伝統芸能や島の名物のPRをするためだ。今年の参加者は昨年の70人を上回った。

都心を訪れる彼らが利用するのは、片道6-8時間かかる大型船だ。三宅島から竹芝旅客ターミナル(港区海岸)を結ぶ船は1日一往復。人といっしょに島の名物を積んで、午後に三宅島を出発。ターミナルそばにある島嶼(とうしょ)会館で一泊し、翌朝7時には会場に来て仕込みを始める。

連合青年団や商工会女性部が作るのは、伊勢エビの味噌汁、明日葉の天ぷら、ところ天、サザエの壺焼き、くさや焼きなど多彩だ。どれも島の食材を使い、100円から500円程度と格安で、来場者の空腹を満たしている。

「伊勢エビを入れたお味噌汁は、途中で実がなくなってしまって200円を100円にしたんだけど、それでも昼過ぎには売り切れてしまいました。味は後のほうが伊勢エビの出汁が出ておいしいんだけどね」(商工会女性部の一人)

連合青年団が担当するのは、海産物の炭火焼きだ。三宅島でとれるサザエは成人男性の拳の大きさがある。

今年は、島の特産品を販売するブースも大きくなった。06年の帰島を記念して三宅村が企画した芋焼酎「喜島三宅」(きとうみやけ)は、石原都知事がラベルの文字を書いた。焼酎に使われるサツマイモは島の特産だ。

「喜島三宅」は鹿児島県の酒造メーカーに製造委託したが、翌年には島内で麦焼酎「雄山一」(おやまいち)を作るまでに三宅島は復興した。

復興の歩み象徴する2本の焼酎が、三宅島振興を願うオートバイイベントで同じ場所に並んでいた。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る